フォトモンタージュの作り方と作例 - 美術・デザインにおける「遊び」の発想法

フォトモンタージュとは、複数の写真を合成して新たなイメージを作り出す手法です。たとえば、以下のような作例が挙げられます。

これらの作品のように、複数の写真を組み合わせることで異世界のような幻想的な光景を生み出すことができます。「写真＝現実の世界を撮影したもの」という前提があるため、合成写真であっても一見現実の世界のように錯覚させることが可能です。

フォトモンタージュの作り方は簡単で、PCの画像加工ソフトを使って編集します。写真を合成するだけなので誰でも手軽に制作することができます。
たとえばPhotoshopを使えば、下記の例のように被写体の背景をコマンド操作（レイヤーのプロパティ→背景を削除）のみで削除し、他の写真と組み合わせることが可能です。

この方法を用いると、次のようなモンタージュ写真を作成できます。（実際に管理人が作成したものです）
※以下の例の場合は被写体である魚に影がありませんが、影のある被写体の場合は合成したときに不自然にならないよう注意が必要です。

フォトモンタージュの技法を使用している有名作家としては、たとえば小松敏宏（こまつとしひろ）が挙げられるでしょう。小松敏宏は、家族と家屋を合成したモンタージュ写真などを制作しています。

こうしたフォトモンタージュの技法は、シュルレアリスムの作品で用いられたデペイズマンの技法とも共通点があります。

Tweet