管理人の自己紹介:生きることの意味は何か

現在、私(じらら)はフリーランスでウェブ制作やライティングの仕事をしております。今でこそ仕事を含め人生を楽しんでいますが、以前は生きることの意味について非常に悩んでいました。

生きることの意味は何なのか…そう悩んだことのある人は多いのではないでしょうか。
人間はいつか必ず死にます。生きている間に良いことをすれば天国に行き、悪いことをすれば地獄に行くなどという考えもありますが、それは人間の作り話に過ぎません。誰も天国や地獄に行ったことはないのですから。つまり、死んでしまえばそれで終わりです。
それならば、いったい何のために生きているのだろう…どうせ死ぬのだから人生なんて無意味でつまらないものだし、生きていても虚しいだけだ…そう思い詰めてしまうのも無理はありません。
このような思考のことを、哲学者のフリードリヒ・ニーチェは「ニヒリズム」と呼びました。ニヒリズムとは虚無主義とも呼ばれ、「すべての物事に価値や意味などない」とする考え方・状態のことです。
ニヒリズム的思考に陥ると、人は往々にして「生きる意味はない」と考えて死後の世界に希望を抱くようになり、宗教や神といったものに救いを求めます。私も実際、一時期ニヒリズム的思考に陥ったゆえにエホバの証人という宗教に依存してしまった経験があります。しかし、そのようなものに救いを求めても何も変わりません。自分を変えることができるのは、宗教や神ではなく、今生きている自分自身なのです。信じるべきは神さまではなく、自分です。

ニーチェはニヒリズムを克服するために、生きることを純粋に楽しんで遊ぶということを提言しています。要するに、人生を自由な「遊び」と捉えることで、自己の生きがいを発見できるということです。
もっと分かりやすく言えば、月並みな言い方かもしれませんが、趣味や仕事、娯楽などにおいて自分のやりたいことをやり、今生きているこの時を存分に楽しむということ。いつかは死んでしまうのだから、悔いのないようにやりたいことをやり尽くせば良いのです。この世界には楽しいことがたくさんあります。楽しいと思う娯楽や、趣味の1つくらいは誰にでもあるでしょう。仕事に関しては、なかなか自分に合う仕事が見つからない人もいるかもしれません。しかし、いつかはかならず「天職」と思える仕事に巡り会えますし、天職を探るまでの間にも何かしらの仕事をしているはず。その仕事は、あなたがとりあえず今やりたいと思ってやっている仕事です。嫌になったら辞めれば良いだけで、辞めるまでの間は楽しめば良いのです。人生はある意味、死ぬまでの暇つぶしとも言えます。

宗教や神に依存しても、このような楽しさは絶対に教えてくれません。幸いにも私はエホバの証人に触れたもののすぐにそのことに気付いて飽きてしまい、自分で人生の楽しみを探るようになりました。
今ではフリーランスでウェブ制作やライティングの仕事を楽しみ、趣味や娯楽も満喫しています。毎日がとても楽しく、生きることの意味など考えなくなりました。
生きる意味について悩んでいる方は、ぜひ考える前に行動を起こし、楽しいことを見つけ、思う存分やり尽くしてください。
【ニーチェに関する参考文献】信太正三、1969、『永遠回帰と遊戯の哲学:ニーチェにおける無限革命の論理』勁草書房

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