誰かを説得しようとするとき、どんなに正論であっても高圧的な発言をすると反感を買ってしまうことがあります。
上下関係があり上の立場から発言する場合は多少高圧的に振る舞うほうが効果的なケースもありますが、そうでない場合は丁寧な言葉遣いで説得したほうが無難です。
とは言え、少々厄介なケースもあるのが事実。たとえば今の日本には人前で頻繁に鼻をすする人が非常に多く、「(自分も鼻炎・花粉症持ちで苦しんでいるから辛いのは分かるが)鼻すすりの音は耳に付くからすするくらいなら、鼻をかんで欲しい」と多くの人が思っています。
しかし、「人前では鼻をすすらずかむべきである」という認識を浸透させることはなかなか難易度が高いのが現実です。
そこで筆者が考えたのが、Twitterで「
鼻チーン協会」というアカウントを作り、「鼻をすすらずかむべきである」ということを広める方法。ネットの世界においては上下関係がなく皆が対等な立場なので、丁寧な言葉遣いで正論をぶつけても「私はそう思わない」と一蹴されてしまうことも多いです。そこで「鼻チーン協会」のように笑い・ユーモアの要素を盛り込むことで、賛同を得やすくする効果があります。
鼻チーン協会
実際、長年鼻チーン協会を運営していますが、アカウント名やツイート内容のユーモアが効いて説得の効果が大きいです。
鼻チーン協会公式サイトも用意しています。
【参考】
高圧的な発言に対して反感を覚えることを、心理学用語で「心理的リアクタンス」と言います。
心理的リアクタンスとは1966年にアメリカの心理学者ジャック・ブレームが提唱した、「抵抗・反発」という意味の「リアクタンス(reactance)」という英語に由来する用語であり、「人が自由を制限された際にそれに抗おうとする心理」を指します。