ルイジ・コラーニの奇態なデザイン - 奇想の美術・デザイン研究所

ドイツ出身の工業デザイナーであったルイジ・コラーニ(1928-2019)は、「こんな変な形で本当に走るの?」と思うような奇抜なデザインの乗り物をデザインしました。以下の車がその一例です。
ルイジ・コラーニがデザインしたトラクタヘッド

ルイジ・コラーニがデザインしたトラクタヘッド

画像出典:Wikipedia

ルイジ・コラーニがデザインしたトラック

ルイジ・コラーニがデザインしたトラック

画像出典:fullload

ルイジ・コラーニがデザインしたフェラーリ

ルイジ・コラーニがデザインしたフェラーリ

画像出典:Octane

一見、奇をてらっただけのように見えますが、このような外観が生み出された背景には「地球は丸いため、真っ直ぐに造るとそのわずかな歪みによってストレスが蓄積される」「女性的なソフトなラインは多くの人間にとって魅力的である」といったルイジ・コラーニならではの合理的な思想があります。
なお、ルイジ・コラーニは乗り物以外に、ボールペン・カメラ・腕時計などの日用品のデザインも手掛けました。同じく曲線を使用したデザインが特徴的です。
ルイジ・コラーニがデザインしたボールペン

ルイジ・コラーニがデザインしたボールペン

画像出典:MUUSEO

ルイジ・コラーニがデザインしたカメラ

ルイジ・コラーニがデザインしたカメラ

画像出典:Canon Aシリーズに萌え萌え

ルイジ・コラーニがデザインした腕時計

ルイジ・コラーニがデザインした腕時計

画像出典:TOKYO RECYCLE

奇想のデザインと言っても、単に奇抜な見た目のモノをつくるだけではデザインの本質からかけ離れてしまいます。
どんなに奇想天外な外観のデザインであっても、ルイジ・コラーニのデザインのように、必ずその外観が生み出される理由があるのです。
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