日本の前衛芸術家であった赤瀬川原平(1937-2014)は、「超芸術トマソン」という概念を提唱しました。「超芸術トマソン」とは、
不動産に付属し、あたかも展示されているかのような無用の長物のことです。
たとえば、以下のように途中で途切れた階段や橋、建物の2階にある無意味な扉などが例として挙げられます。
これらは芸術作品以上に非実用的であることから「超芸術」とされ、さらにアメリカのプロ野球選手ゲーリー・トマソン(1951-)が不発ばかりで、空振りを見せるために存在しているかのような姿が「無用の長物」であったことから「トマソン」という語をつなげて「超芸術トマソン」と名付けられました。
本記事で紹介した例以外にも、街中を探してみるとさまざまな「超芸術トマソン」が見つかるかもしれません。ぜひ、探索して楽しんでみてはいかがでしょうか。