クラウドソーシングでの仕事経験談

ランサーズ・クラウドワークス・ココナラなどのクラウドソーシングを使えば、自分のスキルを活かして在宅で働くことができます。筆者は実際にランサーズ・クラウドワークス・ココナラの3つのサイトを使ってフリーランスとして活動しています。

報酬が安い・稼げない・やめたほうがいい…などと言われるクラウドソーシングですが、果たして実際どのくらい稼げるのでしょうか。
本記事では、筆者が実際に取り組んだ仕事として「アンケート」「ネーミング・アイデア」「ライティング」「ウェブ制作」の4つについて、経験談を交えてお伝えします。

ランサーズとクラウドワークスでは、アンケートに回答することで報酬が貰える仕事が多数あります。アンケートの仕事の多くは「タスク形式」で実施され、回答条件に合致する人であれば先着順で誰でも取り組むことができます。
ただ、アンケートだけを続けて得られる報酬は、時給換算すると良くて100円程度にしかなりません。なので他の仕事に取り組みつつ、空いた時間で高単価のアンケートだけに回答することをオススメします。大学などの研究機関が実施している学術研究用のアンケートであれば、報酬が時給換算で手取り1000円以上になるようにきちんと計算されている案件ばかりです。安くても手取りで1件あたり100円以上。1件で500円前後稼げるアンケートもあります。作業時間は早ければ数分、長くても20〜30分程度で終わるので、労力に見合った金額です。
それ以外のアンケートは報酬が安すぎるので、ライティングやウェブ制作などの案件に取り組んだほうが稼げます。

※ちなみに、2022年の3月にランサーズで、1件あたり400円程度の学術アンケートが五月雨式で1日に20件以上実施されたことがあります。そのアンケートは1人何回でも回答OKだったので筆者はそのほとんどすべてに回答し、またそれ以外の学術アンケートにも数件回答したため、1日で1万円ほど稼ぐことができました。レアケースだと思いますが、稀にこのようなことも起こり得ます。
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ランサーズとクラウドワークスでは、ネーミング・アイデア(たとえば会社の名前やキャッチコピーなど)を募集している案件があります。これらの案件は「コンペ形式」で実施され、提案したアイデアの中からクライアントが気に入ったものを採用し、当選者に報酬が支払われるシステムです。報酬額は数千円のものから数万円のものまであり、良いアイデアさえ浮かべば数分の労力で多額の報酬を得ることができます。
1つのコンペに対し数十件から数百件の提案があるので競争率は非常に高いものの、筆者は1度、ネーミング募集の案件で当選して約8500円の報酬を得たことがあります。
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初心者でも取り組みやすいのが、記事作成や電子書籍の執筆などのライティング案件です。ライティングの案件は文字単価と呼ばれる報酬体系となっており、1文字あたり◯円というように設定されています。
安い報酬の案件では文字単価0.1円や0.5円といった価格破壊同然の依頼も横行しており、たとえば文字単価0.1円の場合は5000文字書いても500円の報酬です。クラウドソーシングの利用手数料込みでこの価格の場合もあるため、その場合手取りはもっと少なくなります。最初の実績作りのためだけと割り切ってしまえば良いかもしれませんが、案件を獲得できるのであれば少なくとも文字単価1円以上の案件に取り組みましょう。文字単価1円以上であれば、労力に見合った報酬を受け取ることができます。
そしてある程度実績を積んだら、文字単価2〜3円の高単価なライティング案件に取り組みましょう。
SEOライティング(サイトのアクセス数を意識したキーワード選定などをおこないながら記事を執筆する案件)や商品のレビュー記事の作成などは、クライアントの売上にも貢献できるため、文字単価2〜3円と高単価です。筆者はFX会社で口座開設をして実際に取引をおこないレビューをする記事を月に2本執筆して月11000円、他に覆面調査のレビュー記事執筆や観光スポットのSEOライティングなどもおこなっており、すべて合わせると月に3万円程度の収入となっています。
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筆者がメインで取り組んでいるのが、ウェブ制作の仕事です。ホームページ作成とHTML・CSSコーディングを専門として活動しています。案件の内容は多岐に渡り、依頼の目的や制作に使用するツールなどもその都度異なります。
依頼の目的は、たとえば個人サイトの作成,ポートフォリオなどの個人サイトの作成,事業サイト・企業サイト の作成などです。
制作で使用するツールは、最近ではワードプレスが用いられることが非常に多くなっています。ワードプレスは不具合が起きやすいというデメリットはあるものの、HTMLや CSSが分からない初心者でも管理がしやすいというメリットがあります。一部のサイトではHTMLファイルのみで作成されている場合もあり、その場合はファイルマネージャーかFTPソフトで編集可能です。
そして依頼の内容ですが、ここでは筆者が実際に取り組んだ案件を「ホームページ作成」「HTML・CSSコーディング」「単純作業」「その他」の4つに分類してお伝えします。
時給換算すると1時間あたり1500〜3000円程度と高報酬です。ホームページ作成の案件のほとんどは「1からホームページを制作してほしい」という依頼で、プログラミングができなくても、デザインおよびHTML・CSSコーディングのみで完結する案件も意外と多数。問い合わせフォームの設置程度であれば、既存のテンプレートをCSSでレイアウト加工する形でも対応できます。サーバー・ドメインの手配とSSLの設定も簡単なので、HTMLファイルで作成する案件ならば十分対応可能です。ただ、ワードプレスなどのCMSの導入が必須の案件の場合は、より高度な知識が必要になってきます。
ホームページ作成の案件はクライアントの意向を汲み取りつつもある程度自分の裁量でレイアウトをデザインできるので、その後のコーディングは非常にやりやすいです。(デザインセンスが最重要になります)

※ホームページ作成は誰でもできる仕事ではなく、専門的なスキルを必要とする仕事です。中には異様に安い報酬で良いものを作ってほしいというとんでもない依頼もあるので、労力を詐取されないよう注意してください。制作にかかる時間をしっかりと見積り、月いくらぐらいの収入になるのかを考え、手取り時給1500円未満になるような案件には応募しないほうが得策です。
時給換算すると1時間あたり1000〜3000円程度とピンキリです。サイトの全体もしくは一部をデザインカンプ通りにHTML・CSSコーディングしてほしいという案件がほとんどで、デザインカンプのレイアウトを忠実に再現する必要があります。コーディングする側にとっては「こういうレイアウトにしてくれたほうがやりやすいのに!」と思うことも多々。それでも依頼主の希望は絶対なので、デザインカンプどおりにコーディングしなければなりません。ここが向き・不向きの分かれるところでしょう。
このほか、「サイトをワーカーの裁量でレスポンシブ化(スマホ対応)してほしい」「サイト内のソースコードを整備してほしい」「レイアウト崩れなどを修正してほしい」「他のページのレイアウトを流用した上で、ページやセクションを追加して欲しい」「既存のページを模写コーディングしてほしい」といった案件もあります。

※HTML・CSSコーディングは誰でもできる仕事ではなく、専門的なスキルを必要とする仕事です。中には異様に安い報酬で良いものを作ってほしいというとんでもない依頼もあるので、労力を詐取されないよう注意してください。制作にかかる時間をしっかりと見積り、月いくらぐらいの収入になるのかを考え、手取り時給1000円未満になるような案件には応募しないほうが得策です。
時給換算すると1時間あたり1000円行けば良いほうで、全国平均の最低時給を下回ることも多々。「サイト内に指定の画像やテキストを流し込んでほしい」「サイト内のテキストを変更してほしい」といった誰でもできる仕事になるため、より安い金額で提案した人が採用される傾向にあります。経験として取り組む分には良いと思いますが、長く続けるような案件ではないでしょう。主に副業のワーカーや主婦が空いた時間でのお小遣い稼ぎと割り切って取り組んでいる案件になります。
上記以外にも、通常のHTML・CSSコーディングとは少々異なる依頼として「ヤフオクの出品ページをデザイン&コーディングしてほしい」「HTMLメールを作成してほしい」といった案件もあります。通常のウェブページとは異なるHTML・CSSの書き方をすることになるので、専門的な知識が必要になります。報酬は時給換算すると1時間あたり1000〜3000円程度とピンキリです。
クラウドソーシングにおけるウェブ制作の案件は、多くの場合「プロジェクト形式」で実施され、1つの依頼(プロジェクト)に対し複数のクラウドワーカーが自分の強み・見積り・制作スケジュールなどを提案し、クライアントがその中から気に入った提案を選んで依頼します。つまり、多くの応募者の中から選ばれる提案をする必要があるということです。非常に競争率が高いので、その都度プロジェクト案件に応募する形で続けていると、どうしても仕事が取れない時期が発生してしまいます。
ただ、案件によっては継続で依頼をしてくれるクライアントもおり、クラウドソーシングを介さず直接契約で単価を上げてくれるケース(クラウドソーシングを利用した場合に引かれる手数料分を報酬として上乗せしてもらえる等)まであります。そのため、できるだけ継続依頼を獲得する方向で進めていくと収入が安定するでしょう。
ただ注意点として、最初に安い金額で受注すると、継続依頼でも安い報酬しかもらえなくなります。継続依頼を前提として募集している案件には、長期的な付き合いをすることを考えて必ず適正な金額で提案するようにしましょう。提案文を工夫することで、高い見積りでもクライアントの予算内に収まっていれば採用してもらえる可能性は十分あります。

また、ランサーズとココナラでは、自分のスキルを出品できるシステムがあります。「ヤフオク出品ページのデザイン&コーディングをします」というように自分のスキルを商品化し、必要とするユーザーから依頼が来るのを待つやり方です。自分の能力を自分から販売する形になるので、プロジェクトに応募する場合と違い自分で納得のいく価格を設定することが可能です。

プロジェクト方式はその都度自分の好きな案件を選べるというメリットが、出品方式は自分のスキルを販売することでマッチするクライアントから依頼を受けることができ、販売価格も自由に設定できるというメリットがあります。
ウェブ制作の仕事で得られる収入は月によって変動しますが、筆者は現在のところウェブ制作の案件だけで月10万ほどの収入を得ています。スキルが向上すればその分収入も増えていくので、けっして稼げないわけではありません。

以上、筆者の体験談を交えながらクラウドソーシングの仕事についてご紹介しました。
どれくらい稼げるかはその人次第にはなってきますが、スキルがあれば1人で生活できる程度のお金(月収15万前後)は十分稼げるので、興味があればぜひ挑戦してみてください。
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